新USB規格によって何が変わるの?

新しい規格が登場するたびに、それまでの規格との互換性が問題になります。

特に、パソコンなどを購入した直後の人であれば、新規格の互換性は非常に気になるところです。

最近、最も利用されている規格の一つである「USB」の新規格が、登場しましたが、それが「Type-C」です。

これまでのUSB端子では差し込む方向が決まっていました。

向きが違っているのに無理に差し込むと、最悪の場合は故障の原因になることもありました。

その点では、大幅に改善されたようです。しかし、改善されたのは実はそれだけではありません。

 

新USB規格とは?

新USB規格とは、端子がどちら向きであっても、そのまま差し込むことができるUSBの新しい規格です。

しかも、実際に差し込むコネクタの部分は従来のタイプに比べると非常にコンパクト化されました。

現在、すでに利用されている、USB端子の「Micro-USB」と同じ程度の大きさになりますので、それを差し込むパソコンなどの側でも、接続ポートの場所を大きくとる必要がありません。

それでもデータを転送する速度は最大で10Gbps、と高速化に成功しています。

パソコン側にこの新規格に対応した接続ポートがなくても、これまで一般的に利用されてきたUSB端子へ変換して、接続するタイプのUSBケーブルが販売されていますので、問題はありません。

対応するUSBの規格は「USB 3.1」となりますが、データ通信以外にも、現在、一般的に利用されている「HDMI」に対応したAVケーブルと同じレベルで、映像、音声データの転送を行うことができる能力を備えています。

最終的には、テレビなどを含めた宅内の設置にされている全ての通信端末と、その周辺機器及びAV製品を、この新しいタイプのUSBケ-ブルによって接続することができます。

このケーブル以外には、電源ケーブルなどを、別個に用意する必要のない環境を実現できます。

このケーブルを経由して供給できる電流の容量が、これまでの規格よりも大きくなっています。

そのため、USBケーブルによる給電に対応していながら、必要とする電力量が大きいため、電源アダプターを別に接続せざるを得ない、と言うような状況は、今後減少することが予想されます。

 

新USB規格の可能性はかなりのもの

これまでのように、単にデータを転送するだけのケーブルであれば、その転送速度が向上したことだけがニュースになるところです。

しかし、今回のアップデートによって、名前は「USB」であっても、全く別の規格に生まれ変わった、と評価すべきです。

元々、融通が利くところが、高く評価されている規格ですのでその発展が期待されるところです。

 

今回のような方向で、さらに便利になれば、その将来は安泰ではないでしょうか?

一つの規格に基づいた接続ポートを、製品に搭載するだけで、全ての機器との接続が可能になれば、どうなるでしょうか?

特に、コンパクト化が進んでいるノートパソコンなどの新製品では、この新規格に対応した接続ポートさえあれば、他には何もいらない、と言うような方針で、製造することが可能となります。

これによって、製品を設計する際の自由度が、大幅にアップすることは、言うまでもありません。

噂の段階ですが、Apple社が販売を予定している「新 MacBook Air」には、この新規格を採用したUSBポートのみを搭載して、データ転送と、電源供給の全てを、そのポートのみで行うことを、予定しているそうです。

 

新USB規格でますます便利に

新しい規格が登場するたびに、その程度に違いはあっても、何らかの驚きを覚えるのが通常です。

しかし、今回は、その驚きが一つではありませんでした。

現在では、一般的に利用されている、USB規格が、最初に登場した時代に、この規格の柔軟性と、可能性を感じた人は、少なくなかったのではないでしょうか?

何せ、それまでは周辺機器のケーブルを接続するたびに、パソコンを再起動して、接続した機器を認識させる必要がありました。

しかし、USBの場合は、パソコンの電源が入っている状態で抜き差しを行って新しく接続された機器を認識させる、と言うような、それまでの禁じ手を使うことさえ、可能とする規格でした。

その当時から、この規格の得体の知れない可能性を感じることができました。