スマートメーターは次世代の電力計

やたらと、頭に「スマート」と言う文字が付属したシステムが、世の中に増えているようですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?

当然ですが、何のメリットもないのに、名前だけで高価な仕組みを採用する訳はありません。

例えば、今回紹介する「スマートメーター」は、無駄のないエネルギーの利用を、実現することができる機器として期待されています。

最終的には、家庭内で利用しているパソコンなどの通信端末と接続すれば、様々なデータを確認して省エネルギー化に役立てることができます。

 

これまで、担当者が、毎月訪問して、メーターの数値を確認していた手間を、省くことができるところまでは誰でも予想できるところです。

大口の利用者を対象とする自動検針の仕組みは、すでにかなりの割合で普及しているようですが、今後、普及されるタイプは、更に高度な機能を搭載している、と予想することができます。

特に、省エネに寄与する機能の搭載は、現在の電力事情からすると、必須、と思われます。

実際にはどの程度の賢さを見せてくれるのでしょうか?

 

スマートメーターとは?

スマートメーターとは、これまで一般的に利用されてきたアナログ式の電力計とは異なり、測定した電力の数値をデジタル化して、通信回線を経由して、電力会社へ自動で知らせることができる、次世代の電力量計のことです。

このシステムの導入が進んでいる米国では、すでに全契約数の30パーセント以上が、このような方式を採用したメーターを設置しているようです。

日本国内でも、各地域の電力会社が、このシステムの導入を計画、または、すでに導入を開始しています。

例えば、関西電力では、単に使用した電力のデータを送信するだけではなく、遠隔で電気の自動停止を行うことまで可能とするシステムを導入しています。

設置が進んでいる米国では、すでに全ての顧客のところへ、このようなシステムを完全導入した電力会社さえあるようです。

 

スマートメーターのメリット

当然ですが、このシステムの導入によって、検針業務を人力で行う必要がなくなります。

また、転居によって、空き家になった場合などにも、遠隔で電気の供給を止めることが可能となります。

地震などの大災害が発生した場合に、一時的に給電を止めるような対応も期待できます。

 

しかし、そのような部分以外にも大きなメリットがあります。

それは、時間帯によって、どの程度の電力が消費されているか、と言ったような細かいデータを電力会社が収集できる点です。

これは、現時点では、大口の利用者の施設に設置したメーターでのみ、実現している機能です。

このような数値を合算すれば、特定の地域が必要とする電力量を時間単位で知ることが可能となります。

 

このような芸当も、インターネット回線の高速化と、その利用価格の低下によって初めて可能となりました。

メーターを設置している建物の住人にしても、収集したデータを有効に利用することで、より効果的な省エネを進めることが可能となります。

太陽光発電を行っている世帯では、どの程度の発電した電力を売って、逆にどの程度を買っているのかを、すぐに確認することができるシステムを利用することができます。

そのような目的のために、スマートメーターと、太陽光発電のシステムを連携した上で、その運用の状況を、宅内のネットワークを利用して、宅内のパソコンやスマートフォンなどから確認できるサービスはすでに提供されています。

 

スマートメーターの将来

このようなサービスの登場によって、良いことばかりが起こる訳でもないようです。

米国では、発生する電磁波の影響を考慮して、メーターの設置を希望しない人に対しては、特別に料金を設定して、従来のアナログタイプのメーターを設置している電力会社もあるようです。

もちろん、そのような健康被害の原因になることが、証明された訳ではありません。

どのようなシステムにも、必ず、長所と短所が同居するのが通常ですが、スマートメーターに関しては明らかに長所が上回りそうです。

 

日本国内でも、これから、一般家庭向け製品の普及が、進んでいくと思われますが、それによって、少しでも、省エネが進めば言うことはありません。

特に、消費電力を時間帯によって確認することができれば、その時間帯に利用している電化製品の使用を控える、などの対応によって、電気料金を抑えることが容易になります。

家庭内のパソコンやスマートフォンなどによって、簡単にスマートメーターと接続できる環境が、一般化されることが早急に望まれます。