LTE・3G・WiMAXは安全なのか? 代表的なモバイル通信機器のセキュリティ状況

現在の高速モバイル通信の代名詞であるLTE(エル・ティー・イー)、3G(スリージー)、WiMAX(ワイマックス)です。

これらが通信に使うのは「目に見えない無線の電波信号」ですが、安全なのかどうか気になるところです。

この記事では、これらの代表的なモバイル通信機器のセキュリティ面についての情報を紹介します。

この場合のセキュリティには、そのモバイル通信用機器(携帯電話、モバイル・ルータ等)と、サービスを提供している通信会社との間のデータ通信と、実際に利用している人が使用しているパソコン等のセキュリティ対策の両方が含まれます。

 

LTE、3G、WiMAXは、なにが壁になってくれるの?

それぞれの回線(モバイル通信機器と、通信会社の間のデータ通信)自体のセキュリティに関しては、その方法に多少の違いはあっても、高度な対策をしていますので、回線自体を盗聴される可能性は極端に低いと考えられます。

この部分よりも、気になる点がありますので、後述します。

 

各サービスとも、その規格自体に決められた厳格な決まりにしたがって運用しています。

いくつかある対策の一つとしては、たとえば契約者本人であるかを確認するシステムが標準で採用されています。

すべてのセキュリティ対策は、その規格自体が独自の基準で対応していますので、利用者の判断で、セキュリティを外したり、変更したりすることはできません。

 

問題は、サービス自体のセキュリティではありません。

実はサービス自体のセキュリティ対策だけでは、不十分なのです。この問題は、携帯画面によるインターネット等のデータ通信であれば、気にする必要はありませんが、別体式のモバイル通信機器(モバイル・ルータ、携帯電話を無線ルータ化するテザリング)を利用する場合に考える必要があります。

 

その機器(モバイル通信機器)から飛ばしている無線LANの信号、いわゆるWi-Fi(ワイファイ)の信号へ無線接続するパソコン等(ゲーム機、タブレット等)がある場合は、その接続自体のセキュリティも気にする必要があります。

もっとも、最近のモバイル通信機器は、最初からかなり強力なセキュリティ対策が設定ずみですので、そのままの状態で使用するぶんには、通常、問題はありません。

 

しかし、パスワードの入力方法がわからないから等の理由で、最初に設定されていたセキュリティを無効にすると、たしかに接続は簡単ですが、知らない人も、そのWi-Fiの信号を利用して、インターネットへ接続することが可能となります。

単に「インターネットただ乗り」だけならまだしも、多少の知識がある人なら、同じモバイル通信機器へ接続している他人のパソコンの中身をのぞいたりすることができますので、要注意です。

 

LTE、3G、WiMAXは、やっぱり安心して使いたい。

それぞれの方式は違っていても、しっかりとセキュリティ対策をしている通信サービスを利用していたとしても、今後も安全な状態が継続するとは断言できないのが、通信の世界の常識です。

今後の技術の進歩にともない、以前よりもはるかにレベルの高いセキュリティを実現できる方法が開発されたら、新しい通信規格を策定する際には、その技術を採用するのが通常です。

となると、通信サービス自体のセキュリティ対策は、今後もそのレベルをあげていくことが宿命といえます。

 

モバイル通信の場合、その回線自体のセキュリティの確保は、そのサービスを提供している回線業者の対応すべき部分ですが、使用するパソコン等の対策は、その機器を利用する人の対応すべき部分となります。

使用しているパソコン等の仕様によっては、強力なセキュリティ対策に対応していない可能性もあると思います。

利用しているモバイル通信機器と、使っているパソコン等のセキュリティの相性をみながら、両方の機器で利用可能なセキュリティ形式のうちで、もっともセキュリティのレベルが高い暗号形式を利用することで、ひとまずは現時点での最高の対策となります。

 

もし、もっとも低いセキュリティ対策しかとれないときは、たとえばパソコンに、最新のセキュリティ対策が可能な外付けの無線LAN用の子機を取り付ける等の方法で、無線LANのセキュリティのレベルをあげることをおすすめします。

たとえ、使用するモバイル端末とパソコン等の間の無線接続で、最新のセキュリティ方式を利用していても、たとえば簡単すぎるパスワードを設定したのでは、意味がありません。

また、いつも全く同じパスワードを設定していたのでは、一度そのパスワードを知られたら、別の機器へ交換しても、結局は無断での接続を許してしまいます。

もうすぐ、モバイル通信でほとんど全てのデータ通信を行う時代が到来します。

常に、セキュリティ対策の強化を考えた行動が必要になるのではないでしょうか?