自動翻訳システムとは?

コンピューターの進歩によって、これまで人間の行ってきた作業が、次々と自動化されているのが現状です。

それでも、人間でなければ完全な結果を得ることができない分野として、残っているのが言語の世界です。

最も、自動化することが必要、と思われる分野で、未だに実現していないのは、それだけ、言語による意思伝達の世界が複雑である、と言うことではないでしょうか?

 

コンピューターが一般的に利用されるようになる前の時代から、すでに、異なる言語を、自動的に翻訳する仕組みは考案されていました。

その後、進歩を遂げた現在の自動翻訳システムはどの程度のレベルを達成しているのでしょうか?

それは、実用できる段階まで来ているのでしょうか?

 

自動翻訳システムとは?

「機械翻訳」とも表現されることがある技術であり、ある言語を、一定の基準に従って別の言語へ機械的に翻訳します。

その過程に、人間の判断は入りませんが、機械翻訳の結果に対して人間が更に最終的なチェックを行う手法もあります。

1950年代には、その原型とも言える理論が、登場しましたが、高速でデータを処理できるようになった現在でも、完全な自動翻訳のシステムは完成していません。

 

それでも、同じ系統の言語の間では、かなり精度の高い翻訳が可能となっています。

日本語の場合は、同じ系統にある韓国語との間では、高い精度(最大で、90パーセント程度)の自動翻訳を、実現しています。

しかし、系統の異なる英語への翻訳は、あまり精度が、期待できないのが現状です。英語の場合は、フランス語、イタリア語、ドイツ語などの、比較的近い系統の言語との間では、かなり精度の高い自動翻訳が可能となっています。

 

自動翻訳システムはどうなる?

現在の段階では、人間の翻訳を助けることが、十分にできる段階まで進化した、と評価することができます。

しかし、完全とは言えない状態であり、今後も研究が継続されることが必要な分野です。

流れとしては、パソコン等にインストールされている、自動翻訳アプリケーションによる方法から、徐々に、クラウド上で提供されているサービスへ、移行することが予想されます。

クラウドのサービスで、精度の高い自動翻訳が可能となれば、わざわざ、パソコンのあるところへ、当事者が集まる必要はありません。

手元にあるスマートフォンを、両者の間において、それぞれの言語で、お互いの考えを、主張すれば、すぐに相手に伝えることが可能となります。

スマートフォンを間に置いて、そのような取引を行う風景が将来的には当たり前になるかも知れません。

 

このようなクラウドのサービスを、多数の人が利用すれば、その対応内容を蓄積することによって、翻訳の精度を、更にアップすることが可能となります。

また、クラウド上のサービスであれば、大量のデータベースを記憶容量に制限のある、各自のパソコンなどに保存しておく必要もありません。

しかし、完全な自動翻訳を実現するには、現在の翻訳に使用している、各言語の解析方法を、更に進化させる必要がありそうです。

そのためにも、無料か、格安の自動翻訳のシステムを、提供することによってできるだけ多数の人が、自動翻訳のシステムを利用して、その対応内容をデータベース化できるような環境を、作り上げる必要があるのではないでしょうか?

 

自動翻訳システムの提供する未来

すでに、直訳であれば、それなりのレベルに達していると思われる自動翻訳システムです。

もともと、その国の言語の知識が、少しでもあれば、自分の知識と、経験に基づいて、自動翻訳の結果を、正確な訳文として、完成させることは、比較的容易な作業ではないでしょうか?

完全な自動翻訳の実現の前に、少なくとも翻訳の助けになる程度の能力は、すでに実現している現状は、ある程度まで人類の夢が叶った、と評価できそうです。

 

しかし、コンピューターの能力がアップするだけでは、自動翻訳の精度を、完全な状態にすることはできそうにありません。

やはり、新しい翻訳技術が必要になると思われます。SFの世界では、当たり前のように利用されている異星人との自動翻訳システムなどは、現在の状況ではとてもありえない話となります。

それでも、我々が生存している間に、せめて地球上の住民同士であれば、誰とでも自由に会話できるような環境が実現されることが望まれます。