Wi-Fiの安全性を支える仕組み 進歩するセキュリティ技術を紹介

Wi-Fi(ワイファイ)を利用している人は、安全性について時々不安になることがあると思います。

「大事な情報を、有線のケーブルを通さないで、送信してもいいのだろうか?」

「知らない人が、自宅へ設置した無線LANの親機を使ってないかな?」

等の不安は、目に見えない形で、しかも空中を経由しているWi-Fiに対して、当然わき上がってくる疑問だと思います。

 

この記事では、そのような当然の疑問に対して、できるだけ専門的な言葉をやさしく表現しながらWi-Fiの安全対策についての情報を紹介しています

「最近、Wi-Fi(ワイファイ)の安全性が気になるんだよね〜」

という方はこちらの記事を読んで頂ければ、安心して頂けるかと思います。

 

Wi-Fiの安全性を支える仕組みあれこれ

パスワードによる接続制限

Wi-Fiに対応した機器(無線LANの親機、パソコン等の子機)には、知らない人が自分のパソコン等を接続することができないようにする仕組みがあります。

その仕組みはパスワードによる保護であり、Wi-Fi対応機器から飛んでいる電波に接続するにはパスワードが必要です

 

昔は、親機を購入してすぐの状態では、そのような機能がオフになっている機器もありました。

現在では、さすがにそのような機器を販売することはありませんが、もしも初期状態で機能がオフであれば、購入した後でその機能を設定する必要がありました。

 

暗号化によるパスワード盗聴対策

Wi-Fi対応機器には飛ばしている電波を暗号化してパスワードを第三者に盗聴されないようにする仕組みがあります。

「WEP(ウエップ、Wired Equivalent Privacy)」は、1997年に登場した無線ネットワークのための仕組みで、無線LANの親機で設定したパスワードを、パソコン等の信号を送受信する端末側でも同じように設定しなければ、通信ができないという機能を持っていました。

 

ところが、この「WEP」という暗号システムには、いくつかの弱点が存在することが判明し、現在では専用のツールがあれば数分以内にパスワードを確認できる状況となりました。

これによって直ちにWEPを設定しても意味がないという訳ではありませんが、もしも現在利用している無線LANの親機がWEPを使用しているときは、次の章で紹介する更に強力な暗号形式へ変更することを強くおすすめします。

 

Wi-Fiはもっと安全になりますよ!

WEPの後に開発された無線LANのセキュリティ方式である「WPA」、さらにその次に開発された「WPA2」あたりになると、危険と言われるWEP方式にくらべると、かなりの安全度です。

WPAではWEPにはない機能として、接続開始後に一定の時間が経過するごとに内部でパスワードを変更する機能が追加されました。

そのほかWEPで問題とされた弱点をなくすことに成功しました。

 

ところが、最近、WPAの機能(TKIP)でも完全ではないことが研究の結果判明したため、さらに安全性のたかいAESという仕組みが採用されました。

今の段階で、もっとも信頼できる無線LANのセキュリティの仕組みは「WPA2 AES」というものです。

 

Wi-Fiで最低限設定すべきレベルは?

無線LANの親機をみると、通常はセキュリティのレベルを変更できる機能があります。

通常は「セキュリティなし」「WEP」「WPA」「WPA2 TKIP」「WPA2 AES」等の中から選択できるようになっていると思います。

 

セキュリティなしは論外としても、最低でも「WPA」、できれば「WPA2 AES」を選択していただければ安全に通信を行うことができます

 

問題は、無線LANから飛んで来るWi-Fiの信号を受ける側です。

少し以前のタイプのパソコン等では、もっともセキュリティのレベルが高い「WPA2 AES」形式の電波に接続できない可能性があります。

この場合は、すこしセキュリティレベルは下がりますが、「WPA」あたりに設定を変更して接続を試してみる必要があります。

 

もしも、「WEP」形式のWi-Fiの信号にしか接続できない場合は、可能であればですが、無線LANを利用することをやめて有線ケーブルを使った方法で、インターネットを利用することをおすすめします。

パソコン等に内蔵された無線LANの機能を使わないで、外付けの無線LAN用の子機を使うことにより、WEP形式よりもセキュリティレベルの高いWi-Fiの信号に接続できる可能性も若干ありますが、絶対とは言えません。

「WEP」形式のWi-Fiの信号を飛ばしている場合は、もしも近所に趣味で暗号の解読をしている人がいれば、割と簡単に無線LANの中に侵入できます(滅多にいないでしょうけど^^;)。

 

そこから、その無線親機を利用しているパソコンの中にまで侵入することさえ可能です。

できれば無線親機の設定を変更して、セキュリティレベルをアップするかWEP形式でしか利用できない機器であれば、交換することをおすすめします。

 

セキュリティは永遠の課題

以上のように、最新のセキュリティレベルで、Wi-Fiの電波信号を利用していれば、基本的にセキュリティを心配する必要はないということです。

ただし、一点だけ注意があります。

 

現在もっともセキュリティレベルが高いと言われている方式でも、将来的には、何らかの問題が発見される可能性はあります。

もしも、そのようなニュースを聞いたときは、現在よりも更にセキュリティレベルの高い方式へ移行する必要があります。

このようなセキュリティの世界は、どこまで行ってもゴールがない世界だと言えます。