ブレイン・マシン・インターフェースは脳波を利用した操作方法

一般的な機械の操作方法として、我々は自分の手などを使ってその意思を機械に伝えます。

しかし、その動作自体は脳からの電気的な信号に基づいて、我々の手や足などが動いているに過ぎません。

この脳からの信号をそのまま機械に伝える手段があれば、頭の中に描くだけで、その通りに機械を操作することが可能となります。

このような、SFの世界でしかありえないような技術が、すでに実用段階まで来ているようです。

人間の脳と、機械を接続できるインターフェイスであることから「ブレイン・マシン・インターフェース(略称 BMI)と呼ばれています。

 

ブレイン・マシン・インターフェースとは?

人間の脳波を解析することによって、希望する仕事を、直接、機械に命令できる仕組みです。

現在のところは、人間からの命令を一方的に機械が実行する形態が一般的です。

しかし、機械からの情報を、脳波に変換して、人間の脳に直接伝達できる、双方向性を持つ形態も考えられています。

例えば、機械化された義手のセンサーからの情報を、直接、脳が受け取るような世界です。

 

この技術の利用によって、人間の体に着けている義手や、義足などの操作を、脳から直接行うことができるようになる可能性があります。

まだ完全なものではありませんが、実際には、このようなタイプの義手などを移植した例がすでに存在します。

脳波をどうやって検知するかに付いては、人間の頭部に多数の電極を接触させる方法と、それよりも更に精度の高い読み取りを行うために、直接、脳に電極を埋め込む方法があります。

 

ブレイン・マシン・インターフェースの可能性

義手や、義足などの分野だけではなく、その他の多数の分野での、有効利用が考えられる技術です。

例えば、直接、コンピューターの操作を行ったり車の操作を行ったり、と言う利用方法です。

また、普通の人間では、長時間の作業が難しいと思われる環境で、代わりに作業を行う各種のロボットを、操作する場合などにも、リモコンの操作による方法よりも、より正確な操作が可能となります。

すでに、戦争で利用される軍事用ロボットの遠隔操作、などの分野で活躍が期待されています。

 

このような技術の目的としては、体の一部の機能に問題のある人が、健常者と同じように暮らすことができるようにすることが一番に考えられます。

しかし、それだけではなく、人間の生存することが難しいような場所でも、人間の代わりを務めるロボットを、自由自在にコントロールすることを可能とすることも含まれます。

もっとも過酷な環境の一つである戦争などで、容易に利用されることには不安を感じる部分でもあります。

それは、人命が失われることがなければ、紛争解決の手段として、容易に、戦争に突入する可能性があるからです。

お互いが、ロボットのみを戦場に投入するのであれば、まだしも、当事者の一方が生身の人間であれば、どれほど悲惨な結果となるでしょうか?

 

ブレイン・マシン・インターフェースの存在する世界

SF作品に登場するキャラクターのように、軽くウィンクするだけで、頭の中で描く通りに、世の中を変えることができる力を持つことが、将来的には可能となるのでしょうか?

少なくとも、部屋の照明や、空調などを、自由にコントロールできるようになる時代は、すぐそこまで来ているようです。

また、パソコンなどの操作も、頭に描くだけで、すぐに可能となる可能性も将来的には高いと思われます。

 

そのような環境になると、自分の手を使って作業をする必要がなくなるため、その状態が数百年も続けば、人間の体も、使わない器官が退化するのではないでしょうか?

一般的に、想像されている宇宙人の姿のほとんどが、脳みそ以外の部分が、かなり退化している姿なのは、もしかしたら我々の未来を暗示しているのかも知れません。

できれば、現在のように、頭と、それ以外の部分のバランスがとれた姿を維持したいところです。

しかし、頭で考えるだけでほとんどの作業が終了するような世界が、かなり魅力的なものであることだけは間違いありません。