Skype(スカイプ)のビデオ通話でリアルタイムに翻訳可能!!

コンピューターによる情報処理が一般化することによって、それまでは夢物語ともSFの世界とも思われていた世界が、現実になった例はいくつでもあります。

それは、単純な計算を無限に繰り返すような作業を苦手とする、人間の能力の限界を簡単に超えることができる、コンピューターの力によるものでした。

単純なことを何度も繰り返すことによって、結局は、人間にしかできないと思えた複雑な能力も、獲得できるところがコンピューターの凄いところです。

それでも、簡単には実現できない分野がありました。

 

例えば、音声通話をリアルタイムで他の国の言葉に翻訳して、それを即座に相手に伝えることは、生身の人間にとってもかなり負担となる作業です。

しかし、それもどうやら解決が近づいているようです。

それも、我々の所有しているような、一般的なパソコンでも日常的に利用している通話アプリである「Skype(スカイプ)」においてです。

まだ、プレビュー段階であり、対応環境も、Windows 8と、8.1に対応したパソコンに限定されていますが、単にメールアドレスを登録することによって試用できます。

 

Skypeでリアルタイム翻訳とは?

現在では、Microsoft(マイクロソフト)社の提供するアプリとなっている「Skype(スカイプ)」において、実現された機能です。

会話の相手と、顔を見ながらリアルタイムで会話できる「ビデオチャット」では、今のところ英語と、スペイン語のみに対応していますが、今後も対応する言語を増やす予定です。

これ以外の会話方法として、テキストによる簡易なメッセージの送信方法である「インスタント・メッセージ」では、日本語を含めた、40以上の言語に対応しています。

 

この翻訳機能は「Skype Translator(スカイプ・トランスレーター)」と呼ばれていますが、問題は、どのような方法によって翻訳を行っているかです。

この機能は、以前からMicrosoft社で開発していた人工知能(AI)を利用しているようです。

Microsoft社は、過去にも、音声認識技術を開発している、他の企業を買収したことがありこの分野では10年以上開発を継続していたようです。

人工知能を利用しているため、これから世界中の多数の人がこのサービスを利用することによって、その対応内容が蓄積されるため、その翻訳の精度が、更に向上していくことが期待されます。

ビデオチャットの場合、翻訳した結果は、コンピューターによって合成された音声で会話の相手へ伝達されます。

 

Skypeでリアルタイム翻訳の意義

複数の言語間の翻訳には、いくつかの高いハードルが存在します。

同じ言語でも、方言まで考慮すると無限のバージョンが存在しますし、それに追加して話す人によって、それぞれ発音する際のアクセントのニュアンスが微妙に異なります。

そのため、コンピューターで処理するには、膨大な情報を処理する必要があります。

ところが、この機能のように、システム自体に学習能力を持たせることによって、実際に多数のユーザーが利用することで、それぞれのアクセントなどの特徴をデータベース化することが可能であれば話は別です。

 

これから、このプレビュー版でリアルタイム翻訳を行う人が増えれば、将来的にはより正確な言語認識、翻訳を行うことが可能となります。

プレビュー版では、Windows OSのみ対応、と言うことですが、おそらく正式版はそれ以外のOSや、スマートフォンなどにも対応することが予想されます。

現在のように、国境に関係なく活動できるインターネットの世界で、他の国の人とコミュニュケーションをとる際に、唯一存在していた障害が解決される日はもうすぐです。

 

Skypeでリアルタイム翻訳の未来

もしも、世界中の人と自由にリアルタイムで会話できたら、どんなに楽しいでしょうか?

想像するだけでも、ワクワクするのではないでしょうか?

しかも、それが手にもったスマートフォンなどでも、簡単にできるようになったら、どのような世界が開くのでしょう。

 

このような技術が、一般的に利用できるようになれば、紛争を起こしている国同士の話し合いにも、良い影響を与えるかも知れません。

通訳がいないとお互いの真意を伝えることができない、現在の状況が少しでも改善されれば、複数の言語を話す当事者による、言葉の壁に起因するささいな行き違いが、紛争の原因となることも無くなりそうです。