IoT(Internet of Things) mononome(モノノメ)は未来志向のモノ

家庭にある全てのモノが、ネットワークで連携している世界をイメージして下さい。

その中で暮らす我々は、それらのモノから見れば、生まれつき、体内にネットワークへ接続する器官をもっていない不完全な存在です。

それでも、手の中にスマートフォンを持ったり、パソコンなどの画面を表示させたり、することによって、やっとネットワークからの情報を確認することができます。

これからは、全てのモノが、インターネットを含めた、地球上のほとんどの場所で存在している、巨大ネットワークの一員となる運命にようです。

我々の将来を想像する際に、そのヒントになるかも知れないプロジェクトである「ニューロウェア」から、新たに提示されたモノが「mononome(モノノメ)」です。

 

mononomeとは?

今のところは、製品化されていませんが、そのデモの様子を動画で見ていると、未来の生活が、どのようなものになるかを、ある程度まで示唆しているかのようです。

この機器自体は、非常に単純な構造であり、ポイントになるのは、2つの小さな「目」です。この目が、色々な表情を演出することによって、その目が取り付けてあるモノの現在の状況が、容易に理解できるような仕組みとなっています。

つまり、この機器は、そのモノの「目」となって、我々に訴えたいことを、目の動きで表示するところから「mononome」と命名されたのではないか、と解釈できます。

 

現在、この機器が貼り付けられているモノの状況は、振動を感知するセンサーによって、mononomeが、感じることができるように設計されています。

そして、その状況は、すぐにネットワークを経由して、手元にあるスマートフォンなどで、確認することが可能です。今回のデモではいくつかのタイプが公開されました。

例えば、1日に2回触ると、目の中に「NO」と表示して、食べ過ぎを警告するお菓子入れ用の目や、だれも座らないと、悲しい目になる椅子用の目や、扉を開くと、ビックリして、目が星になるタイプの端末が展示されました。

全ての振動は、センサーによって、その正確な時刻とともに、数値化されてスマートフォンへ送信されます。

 

mononomeは何が新しいの?

今のところは、デモによって、その可能性を提示している段階ですので、製品化までには更なる機能の追加が予想されます。

例えば、振動を検知できるのではあれば、防犯用の「目」として、活躍できると思われます。その他にも、一人住まいの高齢者の振動を常時検知するタイプが予想されます。

転倒した際の大きな衝撃や、逆に体調不良で、体を動かすことができなくなった場合などにそれを検知することが可能となります。

首から下げるペンダントに、簡単に貼り付けことができるように、小型化、軽量化されれば実現可能と思われます。

 

その他にも、幼児の服に貼り付けるタイプがあれば、その動きや、衝撃や、心拍数などの情報を、隣の部屋で洗濯中の母親が持っている、スマートフォンなどへ送信することで、安心して家事を行うことができる環境を、提供することが可能となります。

子供の心理状態を検知できれば、それに対応して、目を動かすなどの対応によって、相手をリラックスさせることもできるようになりそうです。

どちらにしても、更なるシステムの進化が、必要となりそうです。人間の動きを数値化して、それに基づいて、機器が検知する振動を正確に解析する必要があります。

 

mononomeのある生活

この動画を見ることで、昔みたディズニー映画の「WALL-E(ウォーリー)」を思い出す人もいると思います。

実際には、Apple(アップル)社とも縁の深いPixar(ピクサー)社が、Disney(ディズニー)社と、共同で制作しました。

この映画で、主人公の恋人(ロボットなので疑問ですが)的な立場となる、探査ロボットが、人間の顔に該当する部分のディスプレイに、人間と同じように感情を表現する場面があります。

 

これが、ちょうど今回紹介した機器の目の動きから、連想されるものでした。ロボットを擬人化する必要は、本来ありませんが、それでも、ちょっとだけホロリと来る作品でした。

一度半壊状態にされた主人公のお掃除ロボット「ウォーリー」が、恋人的存在のロボットによる、懸命の復旧作業の結果、見事に再起動する際に、Apple社のパソコンである、Macintoshシリーズに共通した起動音(「ジャーン」と言うアレです。)が鳴る名場面などは、なかなかの出来でした。

ニューロウェア 公式サイト http://neurowear.com/news/index.html