需要判断をDr.Sum EAとMotionBoardで!回転寿司「スシロー」の管理方法

寿司の文化を世界規模にまで拡大した回転寿司の存在。経営者としては、いかに廃棄される商品を減らすかという大きな問題に直面します。

そのような無駄を大幅に減らすことができるシステムを、回転寿司チェーンのスシローが完成させています。そこには人間だけが持っている能力と、コンピューターによる正確な分析が合体したシステムの存在が。

商品の廃棄量を4分の1にした回転寿司「スシロー」

スシローでは「回転すし総合管理システム」を導入。店長がこれまでの経験から一人で判断していた必要なネタの種類とその数を、コンピューターによるデータ解析の結果も加味して決定しています。

このようにベテランの勘とITの力を合わせて、1分後と15分後に必要となる握りネタとその数を正確に予測できるスシロー独自のシステムが完成。この方法を採用した結果、来客者が希望するネタを握った寿司が回転している可能性が大幅に向上。現在では、この独自システム導入前に比べて、廃棄するお寿司の量が4分の1にまで減少したそうです。

一定時間レーンの上をまわった皿にのった寿司は廃棄、それが絶対のルールです。全国に300店舗を構えるスシローでは、一日あたり200万皿以上を売り上げます。それに対して廃棄する寿司も膨大な量になるのは当然です。その廃棄量を4分の1にしたということは、その分は全て売り上げに貢献しているということです。

今回用いたソリューションは、ウイングアーク1st社のDr.Sum EAとMotionBoardです。Dr.Sum EAはBIツールとして有名で、MotionBoardを利用すると、ダッシュボード形式で集約した情報を確認することができます。ダッシュボードの表現方法もかなりの種類があります。

来店客の需要を予測できれば減らせる無駄

他の回転すしチェーンとは異なり、できるだけ回っている皿を手に取る楽しさを感じて欲しいという信念を持っているスシロー。そのためには顧客が希望するネタを予測する必要があります。

まずは皿にICチップを取り付けて、ネタごとに売り上げを管理。これによって売れ筋を即座に確認できるようにしました。その結果に、店長の最も人間的な能力である「勘」も加味するのがスシロー的な管理システム。

廃棄のタイミングもネタごとに設定。一定の距離を走行した段階で自動的に廃棄するシステムも、皿に内蔵したICチップが収集する走行距離のデータがあってこその存在です。ちなみにネタがマグロである場合、350メートル以上走行した段階で廃棄されるとのことです。新鮮なネタでなければ、走行レーンで回転している寿司には手を出さない来客者が大多数でしょう。

ITによる未来の予測

スシローではこれまでの膨大なデータを分析した結果から、来客者が着席してから最も食欲(喫食パワーと表現)がある時間帯と、それが落ち着く時間帯を想定。その結果に基づいて、店舗全体で流す寿司のネタと数を調整するということです。

ここでもビッグデータの活用という情報解析の技術が大活躍しているようです。来客のそれぞれが注文するネタとその数を「喫食パワー」として集約。その分析結果から全体の流れを決定すれば、誰にも取られることなく廃棄される悲しい運命の寿司が減っても当然でしょう。

このようなシステムがもしも地球規模で導入されたとすれば、どのようなメリットがあるでしょうか?毎年食料が不足する地域を過去のデータから予想できれば、事前に食料を多めに備蓄できるでしょう。同じ地球上には、食べ物が無くて苦しんでいる人が多数存在しているという現実も。